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ゴーストハントに関することでネタバレになりかねないことを呟く場所。 今のところ感想と考察、二次創作漫画の後書き等を公開してます。 ブログ内で迷子になりましたらカテゴリー欄の“はじめに(もくじ)”をクリックすると目次ページに戻ります。
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 悪霊シリーズがリライト版として発行されたのがファンにとってどんなに奇跡的で熱望されたことだったのか、記事のタイトルを記入しながら痛み入りました。

 作家と読み手とのいざこざ、出版社の変更、諸々、自分が知っていることは少ないのですが、大人の事情も加わると、容易に出版できるものではなかったのだろうと思います。悪霊シリーズの再販は絶望視、リライト版の発刊はさぞかし多難であった思われていただけに、ファンの喜びが大きかったんでしょうね・・・。
 悪霊版はリライト版とはまた一味違うそうなので、こちらも読んでみたいですね。再版とはいかずとも電子書籍で配信して欲しいです。

 ブログの方は中々手を付けられない日々が続いてましたが、これからはちょこちょこ書いていけそうです。といっても、完全に自分向けの記録なんですが(笑)
 ピクシブやツイッターの絵の閲覧ありがとうございます!!「イラスト見てます」とコメントを頂いて「うひゃぁ~~」とのたうち回ったことがあるのですが、感想等いただくとやはりのたうち回って喜びますので、感想等ありましたら是非くださいね!!(自分で描いた子ジンを眺めて可愛い~とか思ってる痛い人間なので、ちょっと目を覚ましたい)



 今回の個人的着目点は、「繋がる」と「自立」かなぁ。手を繋ぐはナル麻衣的には大きいことだけど、他にも色んな事が繋がった気がするんですよね。絆とか、謎の糸口とか・・・・。

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・吉見家での負傷での男性陣の入院、看病・・・
 読者は読むのがワクワクで忘れがちだけど、ちょっとしんみりしている序盤。麻衣は孤児である故に大勢で過ごすのは願ったりなことだけど、ぼーさん達がナルの身辺考察をこそこそやってるもんだから、反抗期の娘みたいにとげとげしていている。
 ナルの看病は真砂子と綾子が付きっきりで入る隙間がなかった・・・だと・・・悲しみ。でも、ぼー麻衣好きな人には嬉しい状況なのかな~~。こう、自分の願望が入り交じった読み方を改めて状況を読むと、ナル真砂もぼー麻衣もあるよね。車に乗るときは大概、真砂子はナル達の方に乗っちゃうし。秘密を知ってる真砂子の前だったらリンとナルが会話がしやすいのと、真砂子が一番物静かだからかな~。あと、最初から能力を認められているし、霊媒としての経歴も確かだから重きを置かれている。もし、同乗するのが安原さんだったら言葉の端々で秘密が暴かれるだろうし、何を知られても痛手がないのが真砂子ってことだろうけど・・・。そこらへんは、真砂子自身もよく分かっていそうで辛い。信頼を逆手にとってナルとの距離を縮めようとしている真砂子の佇まいは好きだよ!!
 
 感想と話が逸れますが、自分の好きカプよりもGH原作が至上なのでどんなカプが公式になっても受け入れたいです。小野不由美作品って読み手の思うとおりに大概進まないのだけど、屍鬼に然り、痛烈な展開でもそこがやみつきになるところなので・・・。ナル麻衣が一番好きだけど、麻衣が幸せになるのは、ぼー麻衣とかジン麻衣という説は頷けます。「お前は本当にナル麻衣スキーか!!?」とらもう一人の自分からつっこまれますが、自分なりにキャラを固めていけば、納得いくナル麻衣に辿り着くんじゃないかなーと思います。
 
 
・やっと見つけた・・・とナル様の容赦ない解散命令
 「やっと見つけた」の台詞は、3度目だと重い!泣ける。
 真砂子の、「残るって言いなさい」に優しさを感じるんだよ。この言葉には色々な含みを感じる。友愛とか、ここで何も知らないままお別れはするべきじゃない。麻衣がメンバーと離ればなれなるのを嫌がるのを、麻衣が自覚するより早く真砂子は気付いていた。切ない。んでもって、真砂麻衣、良い・・・。「それを考えては駄目よ、麻衣」の台詞にしたって、仲間の最悪な末路のイメージを打ち消した。真砂子は人が恐怖に支配される過程をよく知ってるんだね・・・強いね。
 
 
 ・幽霊の目撃情報、視えることには意味はない。
 この下り終盤でいつの間にかリンさんが、真面目な顔で突っ立っていたのですが、悪夢の棲む家で片目について触れていたけど、リライト版ではリンさんが視える、というのは公言されていない(気がする)。
 視えることに意味はないって断言されるのって存在を否定される痛みがあるのでは?と思った。けれども、逆でこの場にいた視える、視えていた人に関しては、ナルの言葉に傷つくような素振りはなかったし、どっちかというと陶酔しているようにも見えた。少なからず、皆、視える、特異な体質に人生を振り回されていただろうし、霊が視えるというのは多くは不快だろうから・・・意味はないって言葉に払拭されるところもあるのかも。心霊現象が科学的に解明されたら、視える人にも普遍的な平等性が示される・・・ペテン扱いされる心配はなくなるかもしれない。(霊感に優越感がある人には分からぬ説だな)
 ぼーさんが褒めて、珍しくナルが笑ったのがとても印象的であった。

 メモにナルの精神構造の謎と記述してるけど、これは本当に難しい。性格は別に過去の辛い体験が影響したわけじゃなさそうだし。子供の頃からああだったってまどかさんは言ってるもんね。
 
・調査でくれぐれも注意していることを怠る(不可抗力だけど)と大変な目にあうシリーズ
 今回は「安全を確認してからの調査」。飛び入りの調査、ろくな情報もないまま雨宿りに学校に入ったら閉じ込められた・・・。Oh・・・通常ならこんな失態はないのに~って事があるけどそこから物語が転がっていくので今回もハラハラ。

 
 ・プラスチックの絵柄付きカップ、今回の重要アイテム? 
 全員分を買って、なんだか本当に家族みたいに思える、思い出の品になるのかと思うと心が温まるなぁ。(ここで皆がバラバラになるっていうのは麻衣の取り越し苦労じゃないの?と思っていたので、ほんわかして眺められるのである。初見ではナル麻衣を疑っていなかったので、麻衣が思うようなお別れはないはずだとやはり呑気に思ってた)
 
・一人、一人、消えてゆく
 メモにページ数と「りんさんのけっこん」って書き残していて、はてリンさんの結婚?誰と???としばらく思案にふけっていたんですが、リンさんの血痕でした。最初に消えたリンさん。リンさん、結構な流血だったのでは・・・。後日談でリンさんの怪我は話題に上らないのですが、リンさん大丈夫?

 SPRの解散を嫌がっていた矢先に一人一人、メンバーが消えてゆく。皮肉にも別れを軽視するかのような霊達の悪戯・・・。テーマが繋がってるんですね、先生・・・。これを書きながら気付いたのでやはり自分なりに思い起こして記録するのは大事っすね。
 
・子供たちはナルが怖い。
 強力なPKを持っているナルは、幽霊達にとっては畏怖の対象なのかなと勘ぐったり。
 
・ぼーさんの独鈷杵
 投げ渡した独鈷杵については最初意味が分からなかったのですが、某知恵袋にこの話題があって覗いてみたら、ナルが独鈷杵を持つことによってサイコメトリができてメンバーを忘れることがないってことだったんですな・・・
 
・手を繋いだ
 ナルが麻衣の腕を掴んだ!!!手を差し出して繋いだ。これって、これって・・・(感涙)
 ナルは誰かに触れることを嫌がるし、真砂子曰く固まってしまうけど、麻衣に対しては固まらない。麻衣に触れるのは平気。・・・麻衣に触れるのは平気。初見でもこのシーンで歓喜したんですけど、ナルの体質を知ってるとだと、お赤飯を炊くレベルですよね!!!くっつく、くっつかないを別にしても、麻衣はナルのインナーである証明ですよね。ありがとう、主上・・・ありがとう。
 ああ、にしても、この後の霊の妨害が憎い!憎いわぁぁぁあああ。ナルのトランスの暗示にわくわくしたのに・・・。
 
・結局、一人になってしまった。
 正確にはジーンが一緒なんだけど、起きているときは一人だし、浄霊もサポートだけで一人だったものね。7巻の調査のテーマが見え隠れ・・・上手い言葉が浮かばない。疑似家族からの自立。人は皆一人なのさ~とか書くと軽薄で嫌だな。離れていても、麻衣が思っているよりずっとSPRメンバーとの絆は強かった。漫画版の「好きっていう気持ちは相手のことを忘れるまで続く」っていうのが私的にしっくりくる。一時的とはいえ、忘れてしまうというのは怖いと言うより悲しいね。
 麻衣の浄霊で先生と生徒が光に向かって歩いて行くシーンで目頭熱くなった。浄霊できてよかったよ・・・すごいよ、麻衣。同時にいつかジーンもこうして光に向かって歩いて行くのかなぁと絵だけは浮かんで泣きそうに・・・
 
・ナルの名前
 夢の中で出会う優しいナルは、彼の隠された一面なんだろうと、麻衣と同じく思っていたし、お兄さんの死体を探していると聞いても全くピンとこなかった初見・・・。読み終わっても、どこかナル麻衣を信じて疑ってないのは、読み手である自分がナルに恋してるからなんだろうな。
 私は二次創作小説といなだ先生のツイッター漫画に影響されてジーンの登場する漫画を描くようになったわけですが、描けば描くほどジーンって天使じゃないか!!ってよく心の中で連呼してます。すいません、感想とは違いますね。
 漫画版を読み、自分なりにジーンのイメージを掴むと、麻衣がナルの本名を訊いて返答するシーンは、切なくて辛いよ・・・。
 
・リンさんの「よろしくお願いします」
 超能力者の中でサイコメトリストは一番不自由。その上、PKを暴発させたら命の危機に関わる。リンさん、ナルのこと守っていたんだな・・・。世間のリンナルの萌えがちょっと分かった気がする。にしても皆に協力を仰ぐってことは、信頼に値するって認めてくれたんだろうね。日本人嫌いのリンさんだけに重い一言だわ・・・。


 色々掘り下げたいことはあるのだけど、それだと一向に書き終わる気配がないので、私的に大事なところを書きだしておきます。
 
 
・木の下での会話
 
・ジーンは麻衣に恋しているか?
 好きだし、かわいいな~とか思っていそう。麻衣の境遇にも同情してるはず(個人の見解です)。ナルが珍しく人を雇ったと思ったら、何故かすごく波長の合う子だった・・・。麻衣は一目惚れしてるけど、現実に出会った人を夢に見て素敵な笑顔を見たらナルに恋したって思うよな~~。勘違いの一言じゃまとまらない気がするんだけど・・・。ジーンが生きていたらジーンに恋したって断言できるから、そういうことなのか。
 ・ジーンは麻衣に恋をしているか?(話が逸れたので二回目)
 ジーンは寂しがっていると思う。悪夢~では、ラインを繋ごうとしても繋がらないと言っていたし、一人で宙をふよふよ彷徨うのはとても寂しいのではなかろうかと思う。ウッ・・・可哀想・・・。ジーンにはナルとは違った賢さがあって、俯瞰して物事を見てチェスのコマを動かすように麻衣を指導していたと思うとかっこいいな(妄想です)。
 ・ジーンは麻衣に恋をしているか?(3度目・・・)
 指導を通して好感はあったのは確かだとして。

 1.最後に言おうとしていたのが告白であるとすれば、困らせるだけだから口をつぐんだ(恋してる)説。
 2.実は僕はナルじゃない。ナルが心配だから、これからもナルをよろしく頼む(利用してごめん)説。
 3.麻衣は大好きだけど、自分は死んでるから自制してる説。(最初と似てるけど、告白したい、と恋そのものを自制するって私の中では違うのよ)
 4.ナルのふりをして告白をしようとした。(実はこのブログを一通り書いた後に浮かんだ)

 箇条書きしたけどまとまならない~~。ジーンは何を言おうとしたか、と恋情の有無は密接だけど分けるべきだった・・・。
 4だと、違う物語ができそうで、まとまらない文が更にまとまらない・・・けど、暗にイタズラして二人の距離が縮まればいいって思ってるって事?自分は死んでるから大好きな二人には幸せになって欲しいって思っていたらいいな~(願望)
 
 自分の創作でのとらえ方は夢での逢瀬は、友達以上恋人未満。だってどうしようもない、じゃん・・・。麻衣はとっても恋しいと思うけどさ。ナル麻衣派だけどジーン大好きすぎてつらい・・・


・「それは、僕じゃない」
 この下りは、言葉が浮かばないほど好きでどうしようもない・・・
 麻衣の「優しいナル」の一言で、ナルはそれはジーンではないか?って気付いたのかしら(しつこいけど個人の見解です)。
 理解できないって頭を抱えだしたのも、会話が噛み合ってなくてナル側の胸中を覗いてみたくて何度も読んでしまいます。
 
 
  ・ジーンとナルがどんな兄弟だったか。
 まどかさん曰く、ジーンが一方的に怒られていた。麻衣もよく怒られてるけど、あ、え・・・?じゃあ、ナルが怒ってしまうポイントも麻衣とジーンは一緒なのか。


 冒頭のナルは、ぼーさん達に付き合う必要はないってつっけんどんだったけど、ルエラさんは麻衣達のバンガローにいるし、大勢になぐさめられて気も紛れたと思う。これがリンさんとまどかさんだけだったら、大変だったんじゃないかな。こういうところがナルの欠点で心配になるところよね・・・。だからこそ、これからもおせっかいな日本人メンバーにはナルの周りでワイワイやっててほしいよー。

 
・告白と意地悪な質問
「僕が、ジーンが?」初見の小説だとナルだろ!!って言いたくなるけど、映像が加わると不思議、麻衣が見ていたのはジーンだったって思える。個人的にはナルとジーンと勘違いした状態で付き合いとかしてほしくないから、ここで二人がくっつくなんてことにならなくて良かったと思う。ここでナル麻衣が結ばれなかったからGHは不朽の名作になったんだよ!!!(と、私は思う。ほんとに個人の見解なので真に受けないでね)ここで一度、理想(ジーン)と現実(ナル)を区別させるって大事なことだと思うの。区別したその先、どうなるかは分からないけど、そこから先はお互いを通してジーンの面影を見つけるのは萌えるし妄想が滾ります。

 ・わん泣きしている麻衣の側にずっといるナル。
 探していた半身が麻衣の側にずっとあったこと、それを思うと離れがたいものが少なからずあったと思う。麻衣がナルの代わりに泣いてるような気がしてるし、自分の半身のために泣いている子をほっとけるはずないじゃん。ナルの優しさだとかインナーに対する素振りが100%見られる貴重な場面なのでここも何度も読むけど、感想らしい感想が綴れない・・・。
 
・一人でも恋はできる
 そ、そんなーーーーーー!!!?一人じゃ恋はできないよ!!って初見、再見ぐらいまで思ってました。でも、まぁ、亡くなってるいい人は、いい人のままだもんな。嫌いようがないもんね・・・。でもな、麻衣がもらった写真には二人映っているんだよ。恋情の意味を含んでいなくてもナルが自分が映った写真を他人に渡すって、他人じゃないよね。友達だよね・・・?
 
 ナル自身も幽霊が好きだから、麻衣が幽霊であるジーンを好きでも別に全然かまわないみたいな感じだったら・・・まぁそれも面白いけど。

麻衣「ナルの好きと私の好きは違うのーーー(怒)」

 これはこれで可愛い・・・

 終わりの始まりですよね。ナル麻衣が成立しなくて、漫画、絶版の小説版悪夢の棲む家を手に入れたりして、何とか自己完結に繋がらないものかと、ネットの海を徘徊したりしたものですが、出てくるのはあまり嬉しくない情報ばかりで、自分がこうあったらいいなっていう二次創作を始めている今に至るわけですね・・・。今の私と同じように多くの先達が理想のGHを描いている、ほんとにすごい、愛されてる。

 長くなったので、とりあえず7巻はここまで!!まだ何か書き足りない気がするのでまた書き綴ってゆこうと思います。次の感想は、悪夢の棲む家、小説版かなぁ・・・。作者の新しい解釈が読み解けるのは漫画の方の気がするので迷うところです。
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