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ゴーストハントに関することでネタバレになりかねないことを呟く場所。 今のところ感想と考察、二次創作漫画の後書き等を公開してます。 ブログ内で迷子になりましたらカテゴリー欄の“はじめに(もくじ)”をクリックすると目次ページに戻ります。
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  ※お読みになる前に※
 このブログ記事に関しましてはGH終盤の数ある解釈の一つと捉えて下さい。


 突発、考察シリーズ
~ナルが渡した写真について~

  あんぽんたんなうゆみは、最後にナルが手渡した写真の意味がよく分からなかった…。いやもう、何が疑問なのか分からないレベルで分からないので、普段から私のGH考察談義に参加してくれる(無理矢理付き合ってもらっているとも言う)日和さんと祐さん、よくツィートにいいねを下さり、常日頃 分かりやすい読解・考察ツィートをされる とらこさん にご意見をいただいてまとめてみました!お三方、ありがとうございました。


 写真を手渡した考察をする前に…
「僕が?ジーンが」の問いかけで、ナルは、麻衣はジーンが好きだと気付くように思考を誘導させた、と解釈してます。(このとき、ナルの麻衣へ好意の有無は謎。仲間意識程度の好意はあるとします)

では以下からフォロワーさんの意見を交えた読解と考察です~

  まず、意味分からない うゆみ の嘆きから始まります。

  ナルは麻衣の恋心をジーンに仕向けてしまったけど、最後に託した写真は自分も写っていますよね・・・。これね、どう解釈したらいいか分からないんです。遺影として扱えっていうことなら、ナルは自身も映っているので不自然なんですよね・・・。半身であるナルも好きでいていいってことなの?ナルも麻衣のこと好きなの???それとも、ジーンのこと好きでいてありがとうってことなの???そんなにジーンのことが好きなのか、しょうがないな、じゃあこの写真をやるよ…と、まぁ、思いつく限り書いたけど、写真の意味が混沌過ぎてわからない・・・。(祐さんと日和さんに送ったDMの一部抜粋)

  私の混沌とした問いかけを読解してくれた日和さん、祐さん、誠にありがとうございます…

 以下は日和さんの哲学ツィートです

好きになった(かもしれない)相手は、もう二度と会えない人で、それでも恋はひとりでもできるからもう泣かない……。けーどー? そのかたわれの行動があれれー? なんか引っかかるぞー?
  片方の気持ちがよく見えないのが一人称の憎らしいところですよねー。そのぶん妄想で補えるのですけれど(笑)


  そう!そう!!私も写真に写っているナルに何か引っかかるんですよね。麻衣はこの世にいないジーンの方へ一人で突っ走ってるけど、片方のナルの気持ちが謎、というのが、麻衣と写真との関わりで感じるのです!!

  ところでナルの胸中というのは謎すぎて好き勝手に妄想しがちだけど……そこに歯止めをかけるのが公式のナルだと私は(恐らく日和さんも)知っているのだ…

  以下 とらこさんのリライト版7巻の分かりやすい見解

ナルが麻衣に対して異常なほど親切なのは泣いてる麻衣のそばに黙ってついてたりどうせ百年後には会えるとか励まし?の言葉を投げたりしてる点でもそうなので(というか手品とかの時点で異常レベル)、単純に麻衣が「あの(ジーンの写った)写真が欲しい」と思ったのを察しての親切心かなぁと…

にしても本当にナルの麻衣に対しての親切心が異国へ双子の兄を探しに行くだけでも意外に思われるナルにしては本気で異常レベルに思えるので、やっぱり本人が意識してるかどうかはわからないけど麻衣に対しては何かしら特別な何かを持ってるんじゃないかと思えてしまいますね、、


  そう!(そう!しか言ってないうゆみ…)ナルにしては誰かに親切にするというのは極稀にあるけれど、麻衣に対しては回数的に見ると異常レベル!!!。

  ちなみに中庭同盟の「いちばん見えない横顔」では、綾子が指を怪我した際に、側にいたナルが救急箱を持ってきた、というエピソードが綾子自身から語られます。しかし、それでナルは本当に優しいのか……真相は分からない、と呑み会に参加した一同が首をかしげる一場面があります。(ちなみに登場した人物は、ぼーさん、ジョン、安原さん、綾子)

  とらこさんの読解にしても、中庭にしてもナルが本当に優しいのかは不透明だけど親切であるのは事実。作中でナルが麻衣に親切にした回数、中が良さそうなシチュエーションも異常レベルなので勘ぐってしまう。故にナルは無意識に麻衣のことが好きなのでは?と思ってしまいますよね…
 

 以下は、祐さんの解釈です。(個人的には神解釈だと思ってる)

 個人的にはナルとしては麻衣に好意を抱いているので(恋愛要素はあってもなくてもどちらでも構わないけど)、自分がいる写真を渡せたのだと、当時(悪霊シリーズを初めて読んだとき)から思っています。
 好意がなければ、例えジーンの遺影だとしても渡しはしないだろうし。
もしかしたら、ナルはナルとジーンを分けて考えて欲しいっていうアピールなのかなぁと。
 「僕が?ジーンが?」
のシーンにもあるように、麻衣は二人と出会っている中で唯一、ナルたちが双子だと知らない人とだと思うんですよ。
 多分今までの人たちは、ジーンとナルを比べたり明らかに対応に差があったりしたと思うんです。
そんな双子に対して、唯一普通に接していたのが麻衣なのかな、と。
 同一人物だと思っていたからか、それともそれが麻衣の性格なのか、ナルは後者にかけてみたんじゃないですか?
 例えジーンがいても、今まで通り接するか否か。写真を渡すことで、夢の中と現実は違うのだと思い知らせて。
ぶっちゃけ、当時からこのシーンは正解が分からずぐるぐるとしています。


  ナルとジーンを分けて見てほしい…それだ!!

  祐さんの解釈を読み直すと、ナルはジーンの面影と重ねて告白されたことに一抹の寂しさを感じたのではないかと、初めてGHを読んだときの印象が蘇ってきました…。(悪夢の棲む家を読んだらそれはないか、と思いましたが、ナルは17歳の男の子だし、いなだ先生の描くナルの横顔はどことなく寂しそうに見えてくるのですよ、個人的に)

 本当にナルが傷心であるかはともかく、祐さんからのお答えで、ナルが麻衣に写真を渡したのは、ナル(現実)とジーン(理想)を切り離した上でどちらを選ぶか考えてみろ、というナル…ひょっとしたら小野先生の問いかけかもしれないと思いました。ナル自身は選べとまではいかなくとも、ジーンと分けて(ナルを)見てほしい、というのは本当に素晴らしい解釈です。

  
  余談ですが、この記事を書いているとき、ちょうど小野先生の「丕緒の鳥」を読み終えました。先生は恋愛ものを描くのが苦手…というより、読み手に深いメッセージやテーマを汲み取らせる物語を描かれる(描きたい)方で読者が思い描く結末は読み手に任せているような気がします(だとしたら小野先生は大成功を収めていますね)

 麻衣がナルに傾くか、ジーンを想い続けるか、はてまた別の誰かを選ぶのか…作者が物語を読み手にゆだねているとすれば、今後、GHの続きが出ても結末の柔軟性を損なうことはしたくないかもしれませんね…。

 

  にしても人様の解釈にうんうん頷くばかりだった うゆみよ…君の考察はどうなのかね?…というわけで、ここに挙げられた解釈を噛みしめてリライト版7巻の終盤を読んでみました。

382ページから一通り読むと「僕が?…ージーンが?」という問いかけで麻衣は双子を認識できるように読み取れました。やはりそれは冒頭に記述した思考の誘導とナルなりの皮肉、(とらこさんのnoteで述べられたように)イジワルも込められているような気もします。故に麻衣が泣き出したことに、思った以上の驚き、痛手を感じてしまったのかもしれない。常人であったら感じるはずの喪失と悲しみを、麻衣を通して感じているようにも見えます…。

 

 それから場面は変わり麻衣はまどかさんにジーンという人物像を聞いて思いをはせている。だからかなぁ、最後にナルに手渡された双子の写真を見て、改めてジーンという人間が現実にいたことに感激した…。

 ナル自身からすれば、双子の写真はひょっとしたらジーンという人間が本当にいたんだという証明の意味…サプライズ的な贈り物でジーンの傍らにいるナル自身はおまけという気もしてきましたが…?はっ2人で映っていなければ、ジーンがいたことの証明にならない。もし、ジーンだけの写真を手渡されても、それはナルなのかジーンなのか分かりませんものね。だからあの写真は2人が映っていることが重要なのですよ!!


 上記の理屈の上だと手渡した写真に自分が写っていることをナル自身はおまけ程度に思っているとしたら、うーん、ジーンの方を見ろ的な意味だったら、遺影になっちゃうのかな…。ナル自身は全然構わないって思いそうだし。でも、写真を渡したことは好意の現れで(無自覚なんでしょうな)…ナル自身は何とも思っていなくても、写真の意味はこれから変わっていくのかもしれませんね(日和さんの哲学ツィートの真意はこれか!?)

 後に読んだ中庭同盟に収録されている「GENKI」では、麻衣は優しい方が良いとはっきり述べていますが、リライト版の最後の写真を手渡されたシーンを見ると、夢のジーンにしろ、現実のナルにしろ、麻衣は2人に恋をしていたと思い起こしてしまうのは私だけかな。  


  以上!本当に難しいテーマでした!!私の考えは、日和さん、祐さん、とらこさんのご意見がなかったら導き出せんでした!お三方には本当に感謝です。ありがとうございました!!! 


 この記事を試し読みしていただいた とらこさん が、触発されて書いてくださった記事がこちらになります^^。→GHぼんやり考察|とらこ|note(ノート) 
 
  

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